
?気象・波浪情報(予報)の信頼度は[図2−1−5(3)〜(4)]
気象情報・波浪情報ともに「良く信頼できる」と答えたところが65%以上を占め、情報の信頼度も高いといえる。なお、気象情報と波浪情報を比較すると、やや波浪情報の信頼性が低い傾向にある。
(4)現状における問題点および将来における要望点
アンケート調査で、69件の返信のうち39件から回答が得られた。得られた現状の問題点および将来への要望点を業種別に列記すると、以下のものが挙げられる。
[官公庁]
・パソコン通信においても天気予報程度の情報が得られるが、各地のより詳細な情報を提供願いたい。
・現在、気象・海象について気象台と連絡をとり港湾工事、防災に役立てている。今後の要望としては広域的情報も必要であるが、気象庁とタイアップした即時の局地的な情報を提供していただきたい。
・地震津波に関する情報を早期に入手したい。
・各地域の詳細なデータが欲しい。
・現状では通常業務として波浪情報のリアルタイムでの入手は必要としていない。しかし、今後の港湾行政を考えれば関連する行政機関、利用者が相互に情報の連携をとるようになっていくことが重要である。(波浪のみでなく、船舶その他のあらゆる情報)
[電力関係]
・現在入手している気象概況、波浪予想図はよく信頼でき有効に活用している。
・よりローカルな情報の入手ができること、長期予報の精度向上を望む。
・海上工事施工の可否について局地予報の情報が欲しい。
・建設現場なので気象海象情報の活用度は高い。特に海工事に関しては台風、強風、津波などの情報のタイムリーな入手が重要であり、工事用船舶の作業中止、避難の判断に大きく影響する。当現場はリアス式の湾内であるため、波高の予測精度が低下する欠点があり、反射、回折、屈折等の効果を組み込むといった改善を望んでいる。
[海洋工事関係]
・工事現場で必要とする予報は特定点の予報で、精度の高いポイント予報を求めている。この為、予報者と利用者のコミュニケーション(予報がはずれたら連絡して次回から参考にする)によって精度を高めていく必要がある。
・波浪ポイント予測情報が欲しい。ポイント予測をする場合のコスト等を教えて欲しい。
・予測情報システムのコストが高いと費用の折り合いがつかない。もっと安くしてほしい。
・通常は天気概況をみて、過去の経験から判断している。台風接近時のみ有料での予
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